書評ブロガーに、俺はなる!
どうもこんにちは。書評ブロガーです。
いや雑記ブログだし書評ブログってわけでも無いんですけども、ネタとして本の感想は記事が書きやすいのでね、予告通り「ホーンテッド・キャンパス」の感想行ってみようと思います。
ホーンテッド・キャンパスの感想〜〜
さてこの作品はちょっとヘタレな"見える人"である大学生の主人公が、ヒロインの女の子に釣られてオカルトサークルに加入。
そこへ持ち込まれる様々なオカルト話を解決しつつ、ヒロインとの距離もすこーーーーーしずつ縮まっていく……のかな?(知らん)という連作短編形式で展開するホラーラブコメディ的な物語です。
ホーンテッドキャンパスというよりはホーンテッドキャンパスライフ、って感じですね。
短編ゆえ、ひとつひとつの話はサクッと読めますし、それぞれ起承転結があるのでスキマ時間に読むのもオススメです。
ただホラーとして見るとあんまり怖くないというか、ちょっと物足りない感はあります。
ホラー小説ってたとえば、その、今適当に考えた話ですが……
"見える人"のAは、周りでおかしな事件が起こる度に頼られていた。
半泣きで家を訪ねてきた友人Bもそんな迷える子羊の一人だった。話を聞けば、一軒家に住むBは縁側の方から聞こえる音に毎晩悩まされているという。
カリカリ、とサッシを引っ掻くような音と、赤ん坊のような高い声がするたびにカーテンを開けるが、そこには何の姿も無い。気のせいかと床に入るとまた音が始まる。はじめは気味が悪かったが、毎晩ともなるとだんだん苛立ちが募ってきた。
そこで耳栓を購入して寝るようになってから数日はその音も聞こえず快適だったが、昨晩Bが寝ていると、サッシを拳で殴りつけるようなゴンゴンという音がしてたまらず飛び起きた。
何事かとカーテンを開けると、そこには人の手形が無数についていた……。震えながら語ったBとともに解決に乗り出す主人公A。縁側の怪異となると火間虫入道か? などと予想を立てながら紆余曲折を経て出た答えは、飢えて命を落とした動物霊だった。
縁側の奥にあった小さな骨を丁寧に埋蔵してからは、件の音はしなくなった、と後日電話をかけてきたBがしきりにお礼を言いながら告げる。
動物霊とは予想できなかったね、などとAが返すと、電話の向こうでBがハッと息を呑んだのがわかった。
「お、俺、気付いちゃいけないことに気付いちゃったかも」
冗談のような口調だが、しかし、Bの声は震えていた。そう、Bは人の手形があったことを思い出したのだ。
Aは嫌な予感を覚えながらも、霊体となった動物がしばし人の形をとることを指摘する。
だがBは半泣きで告げた。
「あり得ないんだよ。家に入りたくて音を立てていたあいつのはずがないんだ。
だってあの手形は……内 側 に つ い て い た ん だ」そこで唐突に電話が切れた。
すぐに掛け直すも一向に出ない。慌ててBの家に向かうが、そこはすでにもぬけの殻だった。
Bの行方は今も分かっていない……
みたいなね!! なんだこれ!!
適当に書くつもりが思ったより長くなってしまった……。
まあ要は、ミステリー仕立てのホラーモノはこういう二段落ちになってるのが多いわけですよ。解決したと見せかけてもう一回。持ち上げて落とす、みたいなね。
それに対してこの作品は何々が起こりました。それはこういうわけでした。終わり。ってつくりがほとんどなので、ヒィィイって感じの怖さはほとんど無いです。
まあだからこそ、ガチホラーはちょっと……って言う方にもオススメできますし、ホラーの入り口としていいんじゃないでしょうか?
一巻はキャラの名前覚えたり、話の方向性がやや定まらない感があって正直そこまで面白く感じられなかったんですが、二巻、三巻と読むうちにどんどんハマっていきました。面白いです。
最近実写映画化もされた(される?)みたいですし、これからの季節にぴったりの作品じゃないかと思います。機会があればぜひぜひ読んでみてね〜〜
おわり

- 作者: 櫛木理宇,ヤマウチシズ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/10/25
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (27件) を見る
(実写映画、もうブルーレイも出てました)

ホーンテッド・キャンパス Blu-rayスペシャルエディション
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2017/01/13
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログを見る
(漫画版もありました)

- 作者: 箸井地図,櫛木理宇
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2015/02/25
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (3件) を見る