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機械式時計の魅力について本気で語ります

機械式時計の魅力

今回は機械式時計の魅力について語りたいと思います。
 
 

 
 

機械式の前にまずクオーツについて

日本の、いや世界のSEIKO(セイコー)が1969年の12月、世界初のアナログクォーツウォッチ「アストロン」を発売して以来、機械式時計は「時間を見る」ための実用品から、「身につけて楽しむ」ための嗜好品に変わりました。

それはまさに「クオーツ・ショック」と言うにふさわしい、時計の歴史に起こった革命でした。

今やクオーツウォッチは100円ショップでも買えます。品質差はあるものの、数千円も出せば月差単位の精度のものが買えるでしょう。
この「月差」というのは、月単位でどれだけ時間にズレが生じるか、ということを表します。
たとえば「月差-5秒」だったら一ヶ月に5秒遅れる時計というわけです。

更に精度の高い「年差」というものもあります。先述のSEIKOから出ている「グランドセイコー」の"9Fクオーツ"と呼ばれるムーブメントがこれにあたり、年差±10秒という驚異的な精度を誇っています。

※ムーブメント:時計の心臓部ともいえる、駆動をつかさどる部分。車でいうエンジンにあたる部分のこと。

またSEIKO同様日本発の時計メーカーCITIZEN(シチズン)が送り出した「The CITIZEN」というラインナップではなんと年差±5秒という異様なまでの精度の腕時計をリリースしました。

このように、年差を10秒以内に収めるような、精度において究極ともいえる腕時計が既に商品化しているのです。

(なお電波時計と言われるものは、受信した電波から時刻情報を得て、それをモーターに伝達することで時刻を修正するような仕組みが備わっている時計のことで、その多くの基本的な構造はクオーツ時計です)
 
 

機械式時計の精度

基本的に機械式時計の場合は月差でも年差でもなく、「日差」を精度の基準にします。
数万円程度で売られている機械式時計の多くは日差±15秒程度でしょう。つまり、一日で15秒進む時計であっても「想定内」なわけです

また高精度なムーブメントを認定する規格として、スイスクロノメーター検定協会(Contrôle Officiel Suisse des Chronomètres 、C.O.S.C.)が、厳しい精度のテストを通過したムーブメントに対して定める「クロノメーター規格」というものがあります。
この大変厳しい基準をパスしたムーブメントであってもその日差は平均で-4~+6秒です。
クロノメーター規格認定の時計であっても、一日6秒進む時計は「規格内」というわけです。

精度の面でクオーツと比べたら、お話にならないというのがお分かりかと思います。
これが前項で「実用品」から「嗜好品」へと変わったと述べた所以です。
 
 

では機械式時計のなにがいいのか?

精度以外にも、(モデルによりますが)機械式時計は総じて厚く、重いものが多いです。
これはゼンマイと歯車、テンプなど様々なパーツが複雑に動力を伝えて針を動かす機械式時計の仕組み上、小型化、軽量化にはどうしても限界があるためです。それゆえ機械式なのに軽く薄いモデルほど高額になる傾向があります。

また衝撃や磁力に弱いため、落としたり、強い磁力の発生するものに近づけたりすると狂ってしまうこともあります。

このように、精度はおろか携帯性の面でも、一見すると機械式時計はクオーツ時計に劣っているようです。
では、機械式時計などはもはや過去の遺物であり、なんの意味もないガラクタなのでしょうか?

私はそうは思いません。

ここからが反撃(?)、機械式時計の魅力を語りたいと思います。
 
 

電池切れが存在しない

そりゃそうですよね、ソーラー時計があるしちょっと自分で書いておいてなんですが弱いかな……。
でもソーラー時計であっても無限に使えるわけではなく、数年~長くても10年程度で修理が必要になることが多いです。
「電源」が必要ないという面では災害時などでも電池を気にせず時間が知れるというメリットがあります。

ただ機械式時計の場合3~6年程度で「オーバーホール」といって中の部品を全部バラして磨いたり油を差したりしてもらう必要があります(多くの場合購入点経由で職人さんにやってもらいます)。ノーメンテナンスで使えるわけでは無いのでやはりここをメリットとして強く推すのは違う気がしました。
 
 

アクセサリー/資産として

特に高級時計と言われるものは、やはり「その時計をしている」ということ自体に価値やステータスを見出だせるかもしれません。

新入社員がロレックスをしていたらうわっと思いませんか? また、デートで男性の時計を見定める女性も少なからずいるのではないでしょうか。
様々な理由から「いかにも」なものを避けるために、敢えて一般的にあまり知名度のないメーカーの時計を選び、「知る人ぞ知る」状態にする人もいるでしょう。
これらは高級時計に対し(良くも悪くも)共通の価値観が現代社会においてもある程度共有されている証左ではないでしょうか。

またステータスを示すアイテム・アクセサリーとしてだけでなく、資産の一部としても時計は価値があります。万が一の時に売却することである程度まとまったお金を手にすることも可能でしょう(この考えは個人的にあまり好きではありませんが)。
 
 

ロマンがある

16世紀の大航海時代。そして、「時計の歴史を200年早めた」と言われ、あのマリー・アントワネットに懐中時計を制作した天才腕時計職人ブレゲ(1747 - 1823)。ゼンマイ駆動の機械式時計の根本的な仕組みは大きくは変わっておりません。

※なお自動巻腕時計に関してはまだまだ歴史が浅く、1926年のフォルティス、そして1931年のロレックスからリリースされたものが実用化の走りです(自動巻機構の発案自体は1700年代終盤からあったと言われています)。
 

 
数百年間形を大きく変えることなく、現代まで生き続けている機械式ムーブメント。歴史が、ロマンが詰まっていると思いませんか?

裏スケルトン」、「裏スケ」と呼ばれる、文字盤の裏側がガラス張りになっているモデルや、「オープンハート」と言って、文字盤に(穴)が空いているモデルがあります。
そういったモデルでは、時計の心臓部であるムーブメントが動く様子を外から眺めることができます。
高速回転するテンプ、速さを変え静かに回る歯車、歯車の軸受となる美しい石(人工ルビー)など、見ていて飽きが来ません。

また静かな場所で機械式時計を耳に当てると、ムーブメントの駆動音が、まるで鼓動のように聴こえます。時計の心臓部が生みだす命の音です。
鼓動を、付ける喜びをその腕に覚えながら日々を送れば、特別な愛着が湧くものです。
 
 

修理と引継

感情的な問題だけではありません。クオーツ時計の場合も修理を行うことが可能ですが、修理パーツにはそれぞれ保管期限があります。つまり、メーカーの修理パーツの在庫が無くなった時、ムーブメントを修理することができなくなってしまいます。

対して機械式時計は100年以上の単位で大きく形を変えず綿々と時代を渡り継いでいます。
機械式時計があり続ける限り、たとえ今から100年後でもムーブメントの修理ができる可能性は高いでしょう。

モデルにもよりますが、数十年単位、一生モノとして使用できるものもあるでしょう。
親から子へ、子から孫へ。愛情を持って大事に扱えば、世代を越えての使用に耐えることも機械式時計の魅力なのです。
 
 

まとめ

出だしからお読み頂ければきっと伝わっているんじゃないかと思いたいのですが、私は機械式時計を称賛するためにクオーツ時計やデジタルウォッチ、電波時計にそれからスマートウォッチなんかをディスるつもりは毛頭ありません

同じ「時計」というカテゴリに入れられるものですが、それぞれに良さが、魅力が、便利さがあるのだと思います。実際私もソーラー電波時計やデジタルウォッチも普通に持っています笑

だから「社会人なら機械式時計をしろ!」とか「高い時計を買え!」なんて言うつもりも全くありません。それぞれの人が、ライフスタイルに合った時計を(時計をしない、という選択肢を含めて)選べるような社会がいいんじゃないかなって思うのです。

ただこの記事を読んでくれた誰かが機械式時計に興味を持って、その左手首(もしくは右手首)に、機械式時計が誇らしげに陣取るような日があると、ちょっぴり嬉しいなと思います。
 
 


 
 
私は機械式時計が!!!大好きだっ!!!!!
 
 
おわり。